ナダルのサーブレッスン

今日はナダル本人とコーチのトニーがサーブについて語っているYouTube内容について説明したいと思います。(100%翻訳しているわけではありません。翻訳はみんラボ研究員サムエルが担当します)
翻訳してみたのは、下記の動画です。

ナダルのサーブレッスン

サムエル研究員に内容を聞いている映像です。

トニーコーチとラファエル・ナダル本人のコメント

下記、翻訳

トニー

サーブはテニスの中では一番難しいショットです。
ただ、サーブは自分で選ぶことができる(打つ場所、トス、タイミング、球種など全てを自分で決められる)ショットなので、大事にしましょう。

グリップの持ち方は、フォア気味のイースタングリップから、バック気味のイースタングリップまで、どのグリップでも打てるので、自由に選ぶことができる。
お勧めは、バック気味のイースタン(薄いグリップ)です。
理由はリストでラケットヘッドを走らせることができるからです。
ツアーでは、フォア気味のイースタン(厚いグリップ)で打つ選手もたくさんいます。

ナダル

自分のサーブは薄い持ち方で打つようにしています。
回転がよくかかるからです。特にセカンドサーブの時は高い起動を通したいので薄いグリップが適しています。
しかし、ツアーでは、厚いグリップがいるように、厚いグリップも悪いわけではありません。

トニー

自分がどっしり構えられるスタンス、狭いスタンスでサーブを打つ選手もいますが、どっしりしたスタンスの方が体重移動も使いやすい。
前の足のつま先は、相手の方を向いているほうがいいでしょう。そして、後ろから相手の方に体重移動をします。

つま先の向きは平行ではなく、(平行だとバランスを崩しやすいので、前足は前を向い、後ろ足は横を向く感じ)前の足と後ろ足のつま先のとターゲットが一直線になるように構えます。

ナダル

自分のサーブは、毎週変わります。スタンスはコートサーフェイスによってどんなサーブを打ちたいかによって変わります。
長方形の箱を斜めに切った(対角線上の角)場所が基本のスタンスです。
ワイドサーブの場合は、足を少しオープン気味に、スピンサーブの場合は足を少しクローズ気味に動かします。
そうすると、クローズ気味のスタンスの場合ラケットを外に走らせることができます。
サーフェイスによってレッドクレーでは、スピンサーブを多めに使います。速くて弾まないコートでは、スライスサーブを多く使います。

トニー

サーブは両手をシンクロすることが非常に大事です。
打点は1番高いところで打つことです。
トロフィーポーズでは、肘を高い位置にセットする。
ラケットは高い打点で打ったあと、前に動いて下に動く。
トスは指の先でボールを持ちましょう。ボールはできるだけ高い位置で離しましょう。その後左手はボールを追いかけるように、上に上がり、手のひらは上を向くことです。
低い位置で離すとボールコントロールが難しいからです。
ラケットを持った方の腕は、色んな引き方がありますが、トスを上げる腕とシンクロ(リズムよく同調するという意味)することが重要です。

トスを頭の前にして、トロフィーポーズしたところから、腕を伸ばした瞬間にボールをインパクトし、身体を狙った方向に伸ばしていく、ボールをインパクトする前にリストを使ってラケットを加速させます。
フィニッシュは当たった面が自分の方に向けて終わることです。

トロフィーポーズでは、肩のラインを打球方向に向けて、インパクト後は180度ローテーションして肩のラインが打球方向へ向きます。

写真2:捻りすぎず肩のラインが打球方向と一直線上にある

写真3:インパクト後に肩のラインが180度ローテーション(トロフィーポーズのラインに比べて)して肩のラインが打球方向へ向きます。
ファーストサーブの場合、主導権を握るために、パワーが必要なため、トスを前に上げるようにしています。 セカンドサーブの場合は、高さと回転量を出すために、ファーストサーブのトスよりもう少し後ろに上げています。

回転量を増やす時はラケットを横に振ることです。
横に、より振りやすくするために、スタンスをクローズ気味にしています。

スピンサーブの場合は頭の後ろから横に、スライスサーブの場合頭の後ろから前に降ります。

ナダル

自分のサーブはシンプルです。
テイクバックを前からするようにしています。

ファーストサーブのパーセンテージを高くするため、速いサーブは使いませんが、深さとコースを意識してます。
セカンドサーブの場合は、身体を開かないようにして、より回転をかけるようにして、ネットから高い位置を通すようにしています。

感想

打つコースと球種によってスタンスの向きを変えているという工夫には驚きました。多くのトッププロがサーブのコースと球種を読まれにくくしていると思っていたからです。
他にもたくさんのアドバイスの中には当然のことも含まれますが、やはり、トッププレーヤーのコメントは非常に説得力がありますね!是非ヒントにしてください^_^

今よりもっと楽しく、みんラボ研究員駒田政史の”ラファエル ナダルのサーブレッスン”でした^_^

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